マイホームの購入において、最も重要な要素の一つが「資金計画」です。
しかし、多くの方が「なんとなく」の感覚で予算を決めてしまい、住宅購入後に生活が苦しくなるという事態に陥りがちです。
将来にわたって無理なく返済を続けるためには、専門家であるファイナンシャルプランナー(FP)の力を借りて、綿密な計画を立てることが不可欠となります。
そこで今回は、家づくりの資金計画でFPに相談するメリットや、賢い計画の立て方についてご紹介します。
「なんとなくの予算」が危険!FPに相談して明らかになる2つの重要視点
「なんとなくの予算」で家づくりを進めるのは非常に危険ですが、FPに相談することで、資金計画における二つの重要な視点が明らかになります。
視点1
FP相談の最大のメリットは、住宅購入後も含めたライフプランの明確化をサポートしてくれる点です。子どもの教育費や老後資金など、将来の大きな出費を考慮に入れた詳細な「キャッシュフロー表」を作成してくれます。これにより、住宅ローンを返済しながらも、将来にわたって無理のない資金計画を立てることができます。
視点2
銀行の審査で通る借り入れ可能額と、毎月の生活費を圧迫せず無理なく返済できる額は、大きく異なることをFPは明確に指摘してくれます。一般的に、FPは手取り収入の20~25%を目安に考えるべきといった、具体的な基準を示してくれます。このアドバイスにより、借り入れの限界額ではなく、生活の質を維持できる現実的な返済額を把握することができるのです。
賢い資金計画の3ステップ
FPの助言を受けながら、賢く資金計画を立てるためには、以下の3つのステップを踏むことが非常に効果的です。
Step1
まず、自己資金として用意する頭金と、住宅購入総額の約10%と言われる諸費用(税金、手数料など)を確保する必要があります。この諸費用は現金で必要になることが多いため、準備を怠らないようにしてください。
FPは、頭金をいくら入れるのが最適か、また、諸費用を現金で用意する重要性など、自己資金の最適なバランスについて解説してくれます。
Step2
次に、最適な住宅ローンを選定することが重要です。変動金利と固定金利の違いや、自分に合った返済期間をどう考えるべきかなど、FPが中立的な立場でアドバイスを提供してくれます。これにより、金利タイプの特性を理解し、将来のリスクを考慮した上で、自分に最も適したローンを選ぶことができるようになります。
Step3
見落としがちな公的制度の活用も、資金計画を楽にする大きなポイントです。住宅ローン控除やすまい給付金(制度によっては終了しています)、地域独自の補助金など、利用できる制度がないかFPが漏れなくチェックしてくれます。これらの優遇制度を最大限に利用することが、資金計画の大きな助けとなるのです。
FP相談を最大限に活用するために!相談前に準備すべきこと
FP相談をより有意義なものにするためには、相談前にいくつかの準備をしておくことが大切です。
現状の把握
まず、毎月の収入・支出(家計簿)、現在の貯蓄額、そして加入している保険の内容など、現状の正確な情報を整理することが非常に重要です。この正確な情報こそが、FPが的確なアドバイスを行うための基礎資料となります。
理想の共有
次に、単に「建てたい家」の希望を伝えるだけでなく、「いつまでに、どんな暮らしをしたいか」という将来の夢や希望を具体的に伝える準備をしておきましょう。これにより、FPは家計の側面だけでなく、家族の価値観や人生設計に寄り添った、よりパーソナルな計画を提案することができるようになります。
まとめ
ファイナンシャルプランナーへの相談は、家づくりにおける資金面の不安を解消し、無理のないライフプランを立てるための強力なサポートとなります。
将来の教育費や老後資金を見据えた「キャッシュフロー表」の作成は、FP相談の最大のメリットであり、銀行の借り入れ可能額と「無理なく返せる額」の違いを明確に理解することが可能です。
頭金・諸費用の確保、最適な住宅ローンの選定、補助金の活用といった賢い資金計画のステップを踏むことで、30代から40代の子育て世代も安心してマイホーム購入を進められるでしょう。



