料理好きの方にとって、キッチンは注文住宅の中でも特にこだわりたい場所の一つですよね。
毎日の料理を快適に楽しめるように、自分の理想のキッチンを実現したいと思う方も多いでしょう。
注文住宅のキッチン作りには、満足度を高くするためのポイントや、失敗しないための注意点があります。
そこで今回は、注文住宅のキッチン作りでこだわりたいポイントから、使いやすいキッチン収納を作るためのコツ、そしてキッチン選びの失敗例までご紹介します。
これから西宮市で不動産を探される方は、ぜひ、こだわりのキッチン作りの参考にしてくださいね。
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家づくりではキッチンにも目を向けて
注文住宅で家づくりをする際は、間取りや外構をどのようにするかが大きなテーマになるでしょう。
しかし、キッチンの使い勝手の良さもわすれてはいけません。
キッチンは主婦にとって、家の中でも過ごす時間が長い場所の一つです。
専業主婦の方なら、料理の下ごしらえから調理、食器洗いまでの一連の工程を、朝昼晩と行うことも多いでしょう。
また子育て中の方なら、家事の合間に子どもの様子が見られるような工夫があると安心ですよね。
家庭の生活スタイルによって、キッチンのあり方も変わってくるはずです。
毎日使う場所だからこそ、注文住宅で居心地の良い家を建てるために、キッチンのスタイルにもこだわりをもって選んでいきましょう。
選べるからこそ!キッチンのこだわりたいポイント
ここでは、キッチン選びでこだわるべきポイント4つをご紹介します。
キッチンのスタイル
キッチンでこだわりたい1つめのポイントは、キッチンのスタイルです。
キッチンのスタイルには様々ありますが、壁面に対してどのように接しているかによって、以下の3タイプに分けることができます。
壁付型
壁付型は、キッチンの正面が壁についているのタイプです。
このタイプのキッチンは、キッチンを省スペースに抑えることができるメリットがあります。
狭小住宅など、広さの限られる注文住宅におすすめです。
しかしリビングやダイニングにいる人とのコミュニケーションが取りづらいことがデメリットになります。
料理をしながら家族の様子を確認したい主婦には不向きかもしれません。
ペニンシュラ型
ペニンシュラ型は、キッチンの一端が壁に付いているタイプです。
壁面に付いていない部分が「ペニンシュラ(半島)」のように突き出ているのが特徴で、対面キッチンとも呼ばれています。
仕切りを一切設けないオープンな形もあれば、コンロ前など一部に壁を設けるセミオープンにもできます。
リビングにいる家族とのコミュニケーションを取りやすいのがメリットです。
ただし他の部屋からもキッチンが見えやすいため、キッチンはなるべく見せない間取りが良いという方には向かないでしょう。
アイランド型
アイランド型は、キッチンを完全に壁から離したタイプです。
壁から離れた場所に「アイランド(島)」のように配置されているのが特徴です
アイランド型キッチンは、キッチンの両サイドから出入りでき、動線を確保しやすいのがメリットです。
さらにペニンシュラ型と同じく、コミュニケーションが取りやすいのも特徴です。
見た目もおしゃれで人気があるスタイルですが、設計するには広いスペースを必要とします。
また湯気やにおいがお部屋に広がりやすいというデメリットがあります。
窓や換気扇の位置に気を配り、換気しやすい環境を整える必要があります。
収納
キッチンでこだわりたい2つめのポイントは、収納です。
キッチンでは食器や調理器具、家電製品、非常食、ごみ箱など、設置物や収納物が数多くあります。
キッチンにあまりこだわりがない人でも、後になって「収納を増やしておけばよかった」と後悔してしまう事例があります。
収納しきれずにモノで溢れてしまっては、キッチンの使い勝手も悪くなってしまいますよね。
使いやすいキッチン収納を作るための詳細は、次の章でご紹介しますのでぜひ参考になさってください。
動線・間取り
キッチンでこだわりたい3つめのポイントは、動線や間取りです。
キッチンは、料理をしながら子どもの面倒を見たり、料理の合間に別の家事をしたりと、家事動線の中心になります。
家事動線を意識した間取りにすることによって、家事の負担軽減につながります。
家事の流れをシミュレーションして間取りを決定すると、無駄のないスムーズな動きができます。
お手入れのしやすさ
キッチンでこだわりたい4つめのポイントは、お手入れのしやすさです。
キッチンでは、使った食器を洗うだけではなく、シンクやコンロ、換気扇等お手入れもしなければなりません。
注文住宅なら、キッチンの床を水・油汚れに強い素材にしたり、IHコンロにしてお手入れをラクにするのも選択肢のひとつです。
キッチンの壁を、汚れに強く拭くだけで落ちる工夫をすると、お手入れが面倒になりません。
このように、キッチンの機能性を兼ね備えた素材・設備が、様々なメーカーから出ています。
キッチンショールームで確かめてみるといいですよ。
使いやすいキッチン収納をつくるためには?
キッチンを使いやすくするポイントをお伝えしてきましたが、キッチンの使い勝手を左右するものとして、収納のしやすさも重要になります。
ここでは、使いやすいキッチン収納をつくるためのコツをお伝えします。
収納するものをリスト化する
キッチンに収納するものは、大きさや量も様々です。
注文住宅では、キッチンの収納スペースを細かく調整しやすいので、まずは何をキッチンに収納するかを見える形にしていきましょう。
キッチンに収納する主なもの
- 食器、カトラリー、コップ、弁当箱、タッパー
- フライパン、鍋、やかん
- ボウル、まな板、包丁、お玉などの調理器具
- 炊飯器、電子レンジ、ミキサー、コーヒーメーカーなどの小型家電
- 買い置きした調味料、缶詰、非常食など
- スポンジ、食器洗剤、ふきん、ラップ類
種類、サイズ、個数を書き出し、どこにどの程度収納されているかが把握できると、自分に適した収納がわかります。
もし現在使っている収納で不便に感じていることがあれば、改善できるような収納を考えるとさらに使い勝手が良くなります。
料理の流れをシミュレーションする
キッチン収納にこだわったつもりでも、実際に使ってみると動線が狭くなったり、収納扉が家電に当たってしまったりなど、想定外のことも起こります。
キッチンのスタイルや間取りを決めたら、そのキッチンで実際に料理するシーンや、買い出しから帰った後の動きなどをシミュレーションしてみましょう。
料理をする際は、調理台から冷蔵庫までの距離や、食器棚までの距離など、動きや歩数が最小限だと使いやすくなります。
その場を動かずにできる、もしくは1~2歩の移動ですませられるのがベストです。
扉の種類にも注目する
キッチン収納は、場所やしまうモノに応じて扉の種類を変えることで、より使いやすくなります。
例えば食器棚の扉は、引き戸だと扉で場所を取らず邪魔になりませんが、開き戸は開いている面が大きくなるため、大物をしまうのに便利です。
シンク下の収納も引き出しが一般的ですが、引き戸や開き戸にすることで使いやすさの幅が広がることでしょう。
注文住宅のキッチン選びの失敗例
注文住宅のキッチン選びでは、こだわったのに使ってみて後悔…というケースもよくあります。
ここでは注文住宅におけるキッチン選びの失敗例をご紹介しますので、先輩方の失敗に学んで参考にしましょう。
調理台の高さが背に合っていない
使いやすい調理台の高さは、「身長÷2+5cm」で計算します。
身長160cmの場合は85cmが理想的な高さになりますが、これよりも高い・低いなどあると、使いづらくなってしまうことがあります。
調理台の高さで不便さがうまれないよう、きちんと着目して検討しましょう。
臭いが広がる
ペニンシュラ型やアイランド型のキッチンだと、臭いや音の対策をしていないと、部屋に臭いがついてしまうこともあります。
注文住宅でせっかくの新築でも、臭いで不快な気持ちになってしまうのは悲しいことです。
換気対策をして、臭いが広がらないように工夫しましょう。
ごみ箱やコンセントの位置を決めていない
意外と忘れがちなのが、ごみ箱の位置を配慮することです。
ごみ箱は結構スペースをとるので、どこに置くかを事前に決めるのは必須といえるでしょう。
またコンセントの位置や数を考えずに設計して失敗したパターンもあります。
コンセントがすぐにいっぱいになって足りたなくなったり、冷蔵庫の配線と合わない位置になってしまった例も。
手持ちのキッチン家電を把握し、コンセントの数も調整しましょう。
その他にも、以下のような失敗例がありました。
- 憧れのカラーにしたが、汚れや拭きムラが目立つ
- 天板を人工大理石にしたら、水垢で黄色く変色してしまった
- シンクを大きくしたら、作業スペースが狭くなった
- コストにとらわれて、理想のキッチンにならなかった
何かのメリットを取れば、何かを妥協しなくてはならないことが多いものです。
キッチン選びでは何を重視したいのか、優先順位をつけておくことが大切です。
注文住宅のメリットを活かしたキッチン選びを
注文住宅のキッチンでは、自分の理想により近い設備や素材を選べるのがメリットです。
今回お伝えしたポイントや予算も考慮しつつ、料理がはかどるキッチン選びをしていきましょう。
毎日を楽しく過ごせる理想のキッチンができるよう願っています!
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