一日の疲れを癒すお風呂は、家づくりにおいても重要なポイントです。しかし、ユニットバスやハーフユニットバスでは、自分の理想とするバスルームにならないこともあります。そんなときは、造作風呂を検討してみませんか?
造作風呂とは、ユニットバスのパーツを使用せず、オーダーメイドで作るお風呂のことです。自分自身でお風呂の形や素材を選ぶことができます。そのため、造作風呂はお風呂にこだわりを持つ人におすすめです。
この記事では、造作風呂のメリットとデメリット、種類と特徴、費用や工期、施工例、注意点などを解説します。ぜひ、参考にしてみてください。
広告
造作風呂とは?メリットとデメリットを解説
まずは、造作風呂のメリットとデメリットについて見ていきましょう。
メリット:自分好みのお風呂を作ることができる
造作風呂の最大のメリットは、自分のこだわりを反映したお風呂を作ることができることです。形状や色、どんな素材を使うのか等オーダーメイドでお風呂を作ることができます。
例えば、以下のようなオプションがあります。
- 浴槽:木製や石製、タイル貼りなど素材や形状を選べます。また、ジェットバスや露天風呂など機能も豊富です。
- 壁・床:タイルや漆喰、珪藻土など素材や色を選べます。また、窓や壁掛けテレビなども設置できます。
- 洗い場:シャワーだけでなく、手洗い鉢や洗面台なども設置できます。また、収納や棚なども自由に配置できます。
メリット:自由な広さで浴室を造ることができる
造作風呂にはユニットバスのように規格化されていないため、自由度が高いです。そのため、ユニットバスでは対応できないサイズであっても造作風呂なら対応できることも多いです。
例えば、以下のような場合には造作風呂がおすすめです。
- 狭小地や傾斜地など、敷地の形状に合わせて浴室を作りたい場合
- バスルームと洗面所を一体化させたい場合
- バスルームと寝室を一体化させたい場合
- バスルームに窓を設けて眺めを楽しみたい場合
デメリット:時間と費用がかかる
造作風呂のデメリットは、ユニットバスやハーフユニットバスよりも価格が高くなる傾向があります。また、多くの場合施工期間も長くなります。
造作風呂の費用や工期は、お風呂のサイズや素材、オプションなどによって大きく変わりますが、一般的には以下のような目安があります。
- 費用:ユニットバスの約2倍~3倍(100万円~300万円程度)
- 工期:ユニットバスの約2倍~3倍(1ヶ月~3ヶ月程度)
デメリット:メンテナンスが必須
造作風呂は、こだわりを反映している分ユニットバスよりもメンテナンス性が劣ることが多いです。特に、木製や石製の浴槽は水分や汚れに弱く、定期的な手入れが必要です。
また、タイルや漆喰などの壁・床材も、カビやひび割れに注意しなければなりません。そのため、清掃や補修などのコストも考慮する必要があります。
造作風呂の種類と特徴
次に、造作風呂の種類と特徴について見ていきましょう。造作風呂は大きく分けて以下の3種類があります。
- 在来工法
- システムバス
- ハイブリッド工法
それぞれの工法について詳しく解説します。
在来工法
在来工法とは、現場で一から浴室を組み立てる工法です。浴槽や壁・床材などを自由に選ぶことができます。また、浴室の形状やサイズも自由に決めることができます。
在来工法の特徴は以下の通りです。
- メリット:自由度が高く、オリジナリティあふれる浴室を作ることができる
- デメリット:施工難易度が高く、時間と費用がかかる
在来工法は、お風呂に最もこだわりたい人におすすめです。しかし、施工する業者や職人の技術力や経験が大きく影響するため、信頼できるプロを選ぶことが重要です。
システムバス
システムバスとは、浴槽や壁・床材などをあらかじめ工場で製造し、現場で組み立てる工法です。在来工法よりも自由度は低いですが、品質や性能は高いです。また、施工期間も短く済みます。
システムバスの特徴は以下の通りです。
- メリット:品質や性能が高く、施工期間が短い
- デメリット:自由度が低く、オプションに制限がある
システムバスは、お風呂にそこまでこだわらない人や、早くお風呂のリフォームをしたい人におすすめです。システムバスの種類には、ユニットバスとパネルバスがあります。ユニットバスは、浴槽と壁・床材が一体化したもので、パネルバスは、浴槽と壁・床材が別々になっているものです。ユニットバスは取り付けが簡単でコストが安いですが、サイズやデザインに制約があります。パネルバスは取り付けが複雑でコストが高いですが、サイズやデザインに柔軟性があります。
まとめ
お風呂のリフォームを考えている方にとって、造作風呂は魅力的な選択肢の一つです。造作風呂は、自分の好みやライフスタイルに合わせて、オリジナルのバスルームを作ることができます。しかし、造作風呂にはメリットだけでなく、デメリットもあります。費用や工期、メンテナンスなど、造作風呂を選ぶ際には慎重に検討する必要があります。また、造作風呂の種類によっても、特徴や適した人が異なります。在来工法、システムバス、ハイブリッド工法のそれぞれのメリットとデメリットを理解し、自分に合った工法を選ぶことが大切です。この記事では、造作風呂の基本的な知識を紹介しました。ぜひ、参考にしてみてください。
広告